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矯正治療費は、なぜ高額なのか?
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2020.09.28

矯正治療費は、なぜ高額なのか?

矯正治療費は、なぜ高額なのか?

矯正治療は健康保険が適応外となり、自費での支払いになります。総額では、70~100万円の治療費となります。矯正治療は、“治療費が高い”というイメージをお持ちの方も多いかと思います。また、「なぜ?そんなに高いのか?」と疑問に抱く方もいらっしゃると思います。

国立大学病院の料金設定

お金のイメージ

自由診療だから“ぼったくってるのではないか?”と、勘ぐってしまいがちですが、決してそうではありません。国立大学病院で矯正治療を受診すると75~85万円の費用がかかります。個人のクリニックで受診した場合の治療費相場も同等です。

個人クリニックが必要以上に治療費を高く設定しているということはありません。

世界の矯正治療費

米国の矯正治療費

米国の矯正治療費は、約5,000ドルです。2020年8月時点での円相場が1ドル105円ですので、日本円に換算すると約55万円になります。

※ 米国の2019年の平均年収は568万円。

タイの矯正治療費

タイの首都バンコクの矯正治療費は、約10万バーツです。2020年8月時点で1バーツ3.39円ですので、日本円に換算すると約34万円になります。

※ タイ(首都バンコク)の平均年収は186万円。

日本との比較

各国別に年収に対する矯正治療費を比較すると以下のようになります。米国に対して、アジアでは矯正治療費は高いと言えます。

しかし、考慮しなければならないのは、“保険制度”です。日本は皆保険制度ですが、米国はそうではありません。

米国は皆保険制度がありませんので、個人で民間の保険会社に加入します。日本で入院保険を民間保険会社に加入するように、米国では、医療費全般(風邪で内科を受診、骨折して整形外科を受診などさまざまな治療費)を民間保険を使用し、自己責任で賄っています。米国では、矯正治療費はこのように民間の保険会社から支払われます。

米国 タイ(バンコク) 日本
矯正治療費 5,000ドル
(55万円)
10万バーツ
(34万円)
75万円
平均年収 568万円 186万円 441万円
年収に対する割合 10% 18% 17%
米国
矯正治療費 5,000ドル
(55万円)
平均年収 568万円
年収に対する割合 10%
タイ(バンコク)
矯正治療費 10万バーツ
(34万円)
平均年収 186万円
年収に対する割合 18%
日本
矯正治療費 75万円
平均年収 441万円
年収に対する割合 17%

日本の矯正治療費の起源

矯正治療は、1980~90年代、米国から日本に入ってきました。それまで、矯正治療は日本では普及していませんでしたので、どのくらいの料金が妥当なのかは分かりませんでした。

そこで、すでに矯正治療が一般化している米国を参考したと言われています。

当時、米国における矯正治療費が約4,000ドル。また、円相場が1ドル約200円。これらを掛け合わせて、80万円という料金設定になったとされています。

※ 所説あります。

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