チンキャップの使用時間
1日12時間の使用が目安となります。昔は学校でもつけるように言う歯科医もいましたが、いじめの原因になることもあり、自宅にいる間はずっとつけているように指示する歯科医が最近では多いです。
自宅にいる間は、食事以外の時間はすべてつけています。寝ている間もつけます。
チンキャップの治療期間
個人差があり一概に言えませんが、平均1.5~2年ほど。最大で3年ほどと言われています。「小児矯正は何歳から何歳まで?」の記事で“小児矯正の開始年齢について”説明していますが、下顎(下あご)の成長速度が10歳くらいより加速度的に上がります。
下あごの成長のタイミング、期間を見極めて、チンキャップの使用開始時期と期間を見極めます。
チンキャップの対象は子どもだけ?大人も?
チンキャップは大人の反対咬合(下顎前突)の矯正治療でも有効なのか?という疑問を持たれる方も多いですが、前項の「チンキャップの治療期間」でお伝えした理屈の通り、子どもの顎(あご)の成長期を利用しなければ効果を最大に発揮することができません。
チンキャップで反対咬合が治るのか?(効果など)
チンキャップの効果について専門家の間でも懐疑的な意見も多いのが事実です。学術論文“チンキャップの適用に関する再検討(Re-examination in Regared to the Application of Chincap)”では、効果がみられる一方で後戻りが起こることが報告されています。詳しく知りたい方は以下よりご確認ください。