矯正治療について
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小児矯正
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2020.09.28

小児矯正

小児矯正

矯正治療は、子どもの矯正(小児矯正)と大人の矯正(成人矯正)に分けられます。子どもと大人では、矯正治療の目的、使用する装置などが異なり、それぞれについてきちんと理解することが大切です。

小児矯正の目的

小学生の女の子

小児矯正は、“準備矯正”とも呼ばれることもあります。一方、成人矯正“本格矯正”と呼ばれます。

準備矯正と呼ばれるぐらいですから、小児矯正は、本格矯正への準備を整えることを主な目的とします。具体的には、顎などの骨格や歯列の成長誘導を行います。

小児矯正と成人矯正の違い

成人矯正では、1つ1つの歯を動かして、歯並びをきれいに並べます。一方、小児矯正では、骨格や歯列の成長誘導を行います。

小児矯正(準備矯正)

骨格や歯列にアプローチする小児矯正
骨格や歯列にアプローチ

成人矯正(本格矯正)

1つ1つの歯にアプローチする成人矯正
1つ1つの歯にアプローチ

叢生(でこぼこ)のお子さまの場合

歯列の大きさに対して、歯が大きいとデコボコの歯並びになります。専門的に叢生(そうせい)と呼びます。14本の歯が歯列に収まりきらないためです。

歯列と歯の大きさのバランスが良い状態
歯列と歯の大きさのバランスGOOD
歯列と歯の大きさのバランスが悪い状態
歯列と歯の大きさのバランスBAD(でこぼこ)

以下の装置を拡大床と呼びますが、拡大床を装着することで歯列が横に広がります。

拡大床
治療前
治療後

結果、14本の歯が歯列に収まり、でこぼこが改善します。

※ 症例写真の提供 大宮SHIN矯正歯科

上顎前突(出っ歯)のお子さまの場合

子どもの出っ歯

上顎前突(出っ歯)は、歯性上顎前突と骨格性上顎前突の2つがありますが、骨格性上顎前突の場合、上の顎が下の顎よりも成長しすぎている状態です。

子どもの出っ歯

成長期では、上の顎も下の顎も、ともに成長しています。上顎前突のお子さまの“上の顎の成長を抑制”し、“下の顎のみを成長”させることで上下のバランスを整えることができます。

小児矯正の対象年齢

小児矯正の対象は、年齢ではなく、歯の生え変わり状態で決まります。歯がすべて大人の歯(永久歯)に生え変わっている場合は、成人矯正の対象となります。

小児矯正 成人矯正
混合歯列期
(乳歯と永久歯が混在)
永久歯列期
(すべて永久歯)

以下は平均的な成長時期を表しています。上顎は10歳以前で、下顎は10歳以後で急成長します。

上顎と下顎の成長スピードの違い

つまり、上顎の成長期を利用する下顎前突(受け口)は10歳以前で矯正治療をすることで治療結果を最大限に発揮できる可能性が高まります。他方、下顎の成長を利用する上顎前突(出っ歯)が10歳以後が適正時期となります。

身長が急激に伸びるのに個人差があるように、顎の成長も個人差があります。お子様の成長期を逃さないように、早めに矯正医に診てもらい、定期観察を続けることで適正時期を逃さないようにすることが大切です。

小児矯正 費用

小児矯正の治療費の目安は、30~40万円です。健康保険は適応外の自由診療なので自費になります。

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