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舌癖で出っ歯になるって本当?
Category:
2021.01.06

舌癖で出っ歯になるって本当?

舌癖で出っ歯になるって本当?

出っ歯の症例画像

舌を前歯に押し付ける舌癖があると、出っ歯(上顎前突)になってしまうことがあります。舌癖は、出っ歯以外にも、開咬、すきっ歯(空隙歯列)を引き起こします。舌には、閉口時に正しく収まる位置があります。

もし、舌を正しく収めずに、前歯をずっと触っている状態が続くと、前歯に力が加わり続け、前歯が前方に出ていってしまい出っ歯(上顎前突)の原因になってしまいます。舌癖の他、指しゃぶりも出っ歯の原因となることがあります。

舌癖がある人はスポットに舌を収めるように習慣を変える必要がある

スポット

口を閉じているとき、舌は「スポット」と呼ばれる場所に収まるのが正常です。スポットは、写真のように前歯の後ろに凹んだ部分になります。

スポットに舌を収めない理由・原因

舌小帯

スポットに舌を収めない理由としては、以下のようなことが考えられます。舌小帯とは、舌の裏にある“ひだ”のことです。舌小帯短縮症の場合、切除する手術を行いこともあります。

スポットに舌を収めない主な理由・原因

  • 舌小帯が短い
  • 口呼吸(鼻炎)
  • 乳歯から永久歯への生え変わりが遅い
  • 舌の筋肉が弱い

舌癖が引き起こす不正咬合

舌癖は、出っ歯以外にも以下のような不正咬合を引き起こします。

を引き起こします。不正咬合は、見た目以外にも、口腔機能(噛む、しゃべる等)へも悪影響を及ぼします。また、見た目が悪いことによる精神面への悪影響も考えられます。

舌癖による出っ歯を治す方法

1. MFT(筋機能訓練)

MFTとは、悪習癖を矯正する方法です。MFTには数十のトレーニングがあり、癖によって適切な方法を選択します。

ミッドアンドスティック

ミッドアンドスティック

平らな棒を下の真ん中に置き、舌の力で上に持ちあげるトレーニングです。舌の力をつけていきます。

ポスチャー

ポスチャー

舌の先をスポットにつけたままの状態でストローを5分間噛むトレーニングです。スポットに舌を収めるトレーニングです。

2. ブラケット矯正

ブラケット矯正とは、ブラケットと呼ばれる装置を歯の表面に貼り付けて、歯並びを良くする方法です。

症例紹介

症例1

年齢 7歳
治療期間 11ヶ月
装置 表側矯正

舌で前歯を押してしまう癖があり、MFTとブラケット矯正(表側)を併用して矯正治療

MFTとブラケット矯正(表側)を併用した矯正治療の症例

※ 症例写真の提供 大宮SHIN矯正歯科https://shin-ortho.com/cases/2317/

症例2

年齢 29歳
治療期間 1年6ヶ月
装置 マウスピース矯正装置(インビザライン)

10年前に行なったブラケット矯正が舌癖により後戻りしてしまったため、再矯正を行った。

マウスピース矯正装置(インビザライン)の症例

※ 症例写真の提供 大宮SHIN矯正歯科https://shin-ortho.com/cases/6411/

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