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舌側矯正
Category:
2020.09.28

舌側矯正

舌側矯正

舌側矯正とは、歯の裏側に装置をつけて歯並びをきれいに治す矯正治療です。リンガル矯正、裏側矯正、または、見えない矯正と呼ばれることもあります。

芸能人・モデル、接客・営業系の職種で仕事に支障の出る方や、他人に矯正治療していることを隠したいという方が舌側矯正による矯正治療を選択しています。

唇側矯正とは

舌側矯正の装置

歯には2つの面があります。唇側、舌側です。舌側に矯正装置をつけるので舌側矯正と呼ばれています。

舌側矯正のさまざまな呼び名

インターネット上の情報は統一されておらず混乱を招きやすいものです。舌側矯正には、他にもさまざまな呼び名がありますが、同一の方法について表現されています。

呼び名 属性
舌側矯正 学術的
リンガル矯正 学術的
裏側矯正 一般通称
見えない矯正 一般通称

日本には、日本舌側矯正歯科学会という、また、海外には、World Society of Lingual Orthodontics(世界舌側矯正歯科学会)という学会があります。

※ Lingua : リンガルと発音し、舌側という意味になります。

舌側矯正には2種類の方法がある

舌側矯正には、上下ともに裏側に装置をつけるフルリンガル法と下の歯列のみ裏側に装置をつけるハーフリンガル法の2種類があります。

フルリンガル法

フルリンガル法の装置
  • 上下の裏側に装置をつける
  • 正面から全く装置が見えない
  • 費用が高い

ハーフリンガル法

ハーフリンガル法の装置
  • 上の歯列のみ裏側に装置をつける
  • 下の歯列は目立ちにくいので上のみに装置をつける方法
  • ハーフにすることで治療費を大幅に抑制できる

舌側矯正のメリット

見えない・他人に気付かれない

注目する女性

舌側矯正の最大のメリットは見えないことです。矯正治療中であることを隠したい場合は、舌側矯正を選択することになります。

前歯を引っ込めやすい

笑顔の女性

出っ歯の方など、前歯が前に出ている方に有効なのが舌側矯正です。後ろに引っ張る力が強いのが舌側矯正の特徴です。

カリエスリスク少ない

治療器具

歯列の内側は唾液で潤っています。唾液の持つ殺菌・自浄作用が働き、唇側矯正よりも虫歯になるリスクが下がります。

舌癖の矯正もできる

舌側矯正の装置

矯正治療後に後戻りの原因となるのが舌癖です。舌が歯列を押す癖があると、常に力を加え続けられている歯列は変容してしまいます。

舌側矯正をすることで、装置が舌にあたり、舌癖が改善される効果があります。

舌側のデメリット

費用が高い

費用のイメージ

舌側矯正は、矯正治療の中で最も治療費の高い方法です。費用を抑えたい方は、ハーフリンガル法の検討もひとつです。

歯磨きが大変

歯磨きする女性

歯の外側(唇側)よりも舌側の方が、歯磨きが難しいです。装置や装置の周りをよく歯磨きしなければならない矯正治療において、歯磨きが大変なのは大きなデメリットです。

発音・滑舌が悪くなる

不安な女性

装置に慣れてしまえば問題ない方がほとんどですが、装置が邪魔をして滑舌が悪くなる方がいます。

治療期間が長くなる可能性

疑問に思う女性

舌側矯正は、唇側矯正に比べて難易度が高いです。また、舌側矯正の経験が少ない歯科医師も多いです。
術者によっては、治療期間が長くなることがあります。

舌側矯正の費用の目安

地域差がありますが、価格帯は次の通りになります。

内容 費用
フルリンガル 110~140万円
ハーフリンガル 95~115万円

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